節約にゃんちゅうファミリー

節約生活に励んでいるにゃんちゅうファミリーです。子育てなどの日々の悩みなどを書いています。

発達障害&グレーゾーンの子どもを「急かさず」「怒らず」成長を引き出す言葉かけ


 

 

今回紹介する本は子育ての本です。タイトルから変わる通り、発達障害やグレーゾーンの子育てです。普通の子供を子育てする時にも役立つノウハウが詰まっているので、すべての子育てをする方に読んで頂きたいです。対象となる子供は2歳くらいから小学校低学年くらいまでです。

私には3歳の息子がいます。発達障害の診断は今の時点ではありませんが、本書で言うグレーゾーンの子だと認識しています。他の子と比べると成長の速度はゆっくりであったり、環境の変化やルーティーンの変化には弱いと感じています。私自身の子供時代を振り返ると、遅かったり、出来なかったことで親に怒られていた記憶しかありません。今も興味のあることに異常に執着したり、異常なルーティーン構築などあり、もしかしたら私はグレーゾーンの子なのかもしれません。

息子の事をもっと知りたい、息子の生きやすい環境を作っていきたいという思いから本書を読みました。私が参考になったところをピックアップしています。他の方が参考になる点とは異なるとは思いますが、良かったらコメントください。

 

<文章構成 発達障害&グレーゾーンの子どもを「急かさず」「怒らず」成長を引き出す言葉かけ>

本書はほとんどすべてのページにイラストが付いています。カラフルな表紙からも分かるように中身もカラフルです。大切な箇所は赤文字やマーカーが引かれています。イラストは本文を分かりやすく漫画にしているので状況の想像がしやすいです。「気持ちを楽に安心して読める」という印象の本です。2時間あれば読める本です。
著者は発達障害・グレーゾーン専門家庭療養アドバイザーで自身も子供も発達障害を指摘された過去があります。発達支援センターの指導員となった後は2300人以上の親子と関わっています。

 

<目次 発達障害&グレーゾーンの子どもを「急かさず」「怒らず」成長を引き出す言葉かけ>


第1章 なぜ「今の言葉かけ」ではうまくいかないのか?
第2章 子どもの問題行動を止めるための3つのポイント
第3章 自分の言葉かけのクセに気づくコツ
第4章 「共感された!」と子どもが感じる言葉かけのコツ
第5章 子どもの問題行動に反応しないコツ

 

<概要  発達障害&グレーゾーンの子どもを「急かさず」「怒らず」成長を引き出す言葉かけ>


前提として本書は「自宅でできる療育的な関わり」を解説しています。発達や成長を促す言葉かけです。


・短く、シンプルな指示を意識する
発達障害・グレーゾーンの子は自分が知っている単語や、興味関心のある言葉だけを聞いている傾向があります。そのためあまりに長い指示を理解し行動することが難しいのです。ジェスチャーや文脈判断、表情を理解することも難しいです。

 


・課題は一つに絞って取り組む
彼らは一度に複数の事に意識を向けることは出来ません。例えば、お箸を使ことを例にあげます。課題は「お箸を使う事」ではなく、「ご飯の時の姿勢を正す」、「姿勢を保つ」「食べたくないご飯を食べる」、「補助箸を使う」と細分化されます。この4つの課題を一度にクリアすることはなかなか難しいです。

 

・彼らは順番が決まっている、筋道が通っている、揃って並んでいるなど「こだわり」を持っていることが多い。「こだわり」は不安を抱えている時に出やすい傾向がある
彼らは新しいことや変化、変更が苦手です。事前に説明しても理解できなかったり、パニックになることもあります。「わがまま」に見えるかもしれませんが、「こだわり」である可能性があります。


・彼らは「失敗から学べない」、一人でやらせる前に大人がお手本を見せる。
「失敗は成功のもと」という言葉はありますが、それは振り返りができ、同じ失敗を繰り返さないように新しいアイディアを考える柔軟性が必要になります。やり方を見せ、「できる!」と自信をつけることが大切です。失敗を体験させることも重要かもしれませんが、「できる!」を沢山体験させるサポートの方が重要だと考えます。

 

・「ヘルプサイン」を身につける
「ヘルプサイン」は生きていく上でとても大切です。「助けて」、「手伝って」、「教えて」などをまず親がお手本を見せます。ヘルプサインをだせば、手伝ってもらえることを彼らに成功体験として受け付けます。「できる!」体験を積み重ねることで「ヘルプサイン」を身に付けることが出来ます。

 

・「否定表現」では伝わらない。「肯定表現」での言葉かけを!
「早く」、「急いで」→「服を着ようね」、「靴下を一緒に履こうね」
「喧嘩はやめなさい」→「一緒にレゴをしたらどうかな?」
「ご飯で遊ぶのはやめなさい」→「お茶飲んだら?」

 


・「謝る」「反省する」手本を親が示す。
子供にイライラしてしまって強く言いすぎてしまうことがあります。そんな時は素直に「さっきはイライラして怒っちゃった。ごめんね。」と謝りましょう。謝っても悪いことは起きないということを子供にも実感してもらえます。

 

<まとめ 発達障害&グレーゾーンの子どもを「急かさず」「怒らず」成長を引き出す言葉かけ>

本書は今後の子育てで何回も読みたいと思う本でした。内容を妻とも共有したいと思いました。また、子育てに悩んでいる方には自信を持って勧めてみようと思います。

 

うちで実践してみようと思ったことをいくつか書いていきます。

・お箸の練習はトングで掴む遊びから始めてみる
・予定の変更が事前に分かっている場合は写真やイラスト、数字などを使って提示する
・外に遊びに行く時は「外にいくよー!」と言いながら帽子をみせる
・オムツを交換する時は「おしっこでたー?」と聞きながらオムツを触らせるようにする