節約にゃんちゅうファミリー

節約生活に励んでいるにゃんちゅうファミリーです。子育てなどの日々の悩みなどを書いています。

ジェネリック医薬品を選んでみよう

今回は薬剤師として書きます。
まずジェネリック薬品って知っていますか?よく分からないという方もそんなの知ってるよという方もお付き合いください。お値段だけでなく、社会問題にも触れていきます!!

ジェネリック薬品とは

まずジェネリック薬品とは後発品のことを言います。後発品があるということは先発品があります。薬の開発においてまず先発品が出来ます。この時、特許出願し他のメーカーが作れないようにします。特例を除いて20年間専売できます。そして特許が切れたらジェネリック(後発品)を作ることが許されます。

先発品と後発品

有効成分は同じですが、添加物が異なります。添加物というのは甘味料、保存料などを含む有効成分以外を指します。添加物を変えることで製剤的な特徴を付与することが出来ます。口腔内で溶けるように工夫されていたり、味付けが甘くなっていたりですね。とても美味しい味付けをする製薬企業もあります。そして、後発品は値段が安いです

ジェネリックは値段が安い!

例を出します。ある薬の先発品は1錠あたり140円、この薬の後発品は50円でした。この薬は1錠あたり90円しか差がありません。さらに日本は国民皆保険なので自己負担は3割です。なので自己負担額の差額は27円(≒30円)です。これを1日3錠飲んで30日分あると1カ月で約2700円。さらに1年飲むと32400円となります。

社会問題に触れていきます

自己負担の3割以外は保険で賄われます。その保険の7割はどこから来ますか?税金です。莫大になっている医療費が国の予算を圧迫しているというニュースを最近よく見かけます。少子高齢化がすすみ、国が医療費の問題を重要視しています。2025年、4人に1人が後期高齢者(75歳以上)になります。今後医療費はより膨らんでくると思われます。この医療費は薬だけではないですが、薬も大きな部分を占めています。1人が先発品をジェネリックに変更しても僅かな節約にしかならないかもしれません。ですが、みんなが協力することで、大きな額になります。消費税が5%→10%になった時、かなり文句があったと思います。医療費が膨らむとこれがさらに増すのではないかと不安に思ってます。

 

ジェネリック医薬品は「安かろう悪かろう」ではないです。

「昔から使っている薬で症状的にも今の薬で安定している」、「この製薬企業を応援している」など特別な理由がない限りはジェネリック医薬品を希望してもいいのではないかなと思っています。節約に命を懸けているうちの家族は基本的にジェネリック医薬品をできるだけ選ぶようにしています。