節約にゃんちゅうファミリー

節約生活に励んでいるにゃんちゅうファミリーです。子育てなどの日々の悩みなどを書いています。

あいさつ・しきたり・四季・ことわざ 味わい、愉しむ きほんの日本語

 


 

日本で生活する上で【日本人の心】というものを感じる事がありますよね。例えば、冠婚葬祭でのマナーです。学校では教えてくれない一般常識としてあります。また、四季折々の表現の仕方です。ニュース番組を見ていると「立春の今日は・・・」、「五月雨の・・・」など季節、雨の表現は数えきれないくらいあるように感じます。それらを上手く使うと風流だなと感じる一方で、それらを勉強する機会はないように思います。

そこで今回紹介する本を読むと、豊かな日本語の世界を再発見できます。

【日本人】について再認識したい方にオススメの書籍です。日本人としてのマナー、人付き合い、神仏習合の文化、生き方、日本の四季の感じ方などについて勉強できます。辞書のように1家に1冊は置いておきたい書籍です。

 

【目次 あいさつ・しきたり・四季・ことわざ 味わい、楽しむきほんの日本語】

第1章 日本人の心づかい
 ・パート1 人づきあい
 ・パート2 「ハレ」の日
 ・パート3 身につけたい心がけ
 ・パート4 神仏と日本の暮らし
第2章 ことわざ
 ・人生
 ・人間性
 ・社会生活
 ・日常
 ・自然・文化
第3章 日本の四季
第4章 生き方


【文章構成 あいさつ・しきたり・四季・ことわざ 味わい、楽しむきほんの日本語】

さわやかな背景で絵は少なめです。筆者の使えたいことがびっしりと書かれています。前から全部読んでいくと途中でしんどくなるかもしれません。自分の興味が所をピックアップして読んでいった方がいいかもしれません。目次は親切で細かく区切ってあります。本末に索引はありません。

 


【内容 あいさつ・しきたり・四季・ことわざ 味わい、楽しむきほんの日本語】

第1章は日本の日常での常識について意味やあいさつの語源、行事などを解説しています。
日本で産まれ日本でずっと暮らしていますが、知らないこともたくさんあります。「上座、下座」、「神仏」などです。誰も教えてくれないが、知っていて当たり前。知らなかったり、間違えたことをすると常識が疑われます。誰も教えてくれない常識がここでは勉強できます。

 

第2章はことわざについて。本書はことわざを心の安定剤と考え、どんな考え方をするのか書かれています。42のことわざが紹介されていますが、皆さんはどれくらい知っているでしょうか。
ことわざは古来中国や仏教から入ってきています。人間関係や仕事で上手くいかなかないとき「なんで自分だけこんなつらいことを」考えてしまいます。そんな時ことわざが自分の味方をしてくれるかもしれません。この章は他の3つに比べると「日本人」を学べるところは少ないかもしれません。

 

第3章は日本の四季について。日本が四季があります。それを立夏立冬立春などさらに24に区切ります。そしてさらに72に区切ります。5日に1回季節が新しくなるという考え方です。365日毎日季節が移り替わっていく様子を俳句や短歌にしました。「月」を見て、「風」を感じ、「雨」に濡れ五感で季節を感じてきました。自然を感じる事ができるというのは日本人の特徴といってもいいかもしれません。「寒い」や「暑い」だけでも季節を絡めると様々な事が見えてきます。

 

第4章 は生き方ついてです。日本人の道徳観などについて書かれています。礼儀、作法などです。日本人が古来から守ってきた価値観など勉強できます。今の世代が上の世代に関して感じている堅苦しさや、親しみにくさはこの辺りなのかもしれません。今の世代はここを学ぶことで上の世代への理解が深まりより接しやすくなると思います。仕事などで世代間ギャップを感じている人は一度目を通しておきたいところです。

 

 

【まとめ あいさつ・しきたり・四季・ことわざ 味わい、楽しむきほんの日本語】
【日本人】とは?ということを改めて勉強できて良かったです。我々ゆとり世代、Z世代は正直上の世代の考えていることが分かりません。礼儀や地域コミュニティーの大切さなど理解できません。本書はそれらを埋め合わせてくれるのに持ってこいの一冊でした。昨今のビジネス本を読むと「バブル世代やロスジェネ世代はZ世代を理解していく必要がある」と説いている本が多いです。各世代がお互いの文化を完全に理解することは出来ませんが、歩み寄ることはできます。我々ゆとり世代、Z世代はこのような本を読んで日本人の考え方を再認識してもいいかもしれませんね。ちょっと頭の片隅に入れておくだけでもいいと思います。