節約にゃんちゅうファミリー

節約生活に励んでいるにゃんちゅうファミリーです。子育てなどの日々の悩みなどを書いています。

アレルギー、副作用ってなに??

今回は薬剤師として
薬のアレルギー、副作用を判断するのは意外とめちゃくちゃ難しいです。よくそれは副作用ですねと言われることがありますが、それは大変危険です。安易に決めつけてしまうとその薬はもしかしたら一生使うことが出来なくなるかもしれないからです。使える薬が減るということは治療の手段を失うことになるからです。

★アレルギーとは

アレルギーとはある物に過敏に反応する免疫反応が関与するものです。蕁麻疹や口腔内アレルギー、酷い時はアナフィラキシーショックなどがあります。食べ物であれば、卵、乳製品、小麦など、薬であればペニシリン、ピリン系、アスピリンなどをよく聞きます。薬でアレルギーが出たとおっしゃられる人を問診していくと「テレビで言われていたから自分もそうだと思う。」「1回使ったらダメだった気がする。」「家族で〇〇という薬でアレルギーが出たから使ったことがないけど無理。」などの回答が時々見られます。この場合、その人の本音としては薬はよく分からない怖いものだから体に入れて欲しくないというニュアンスがあるように思います。確かにアナフィラキシーを起こしたことがあるといった方やその薬を使うと毎回同じような症状が出るといった方は本当にアレルギーなのかもしれません。しかし、アレルギーでないものをアレルギーと決めつけるということは、本来治療に必要な選択肢を失う可能性があります。

★副作用とは

副作用を理解してもらう前に有害事象というものを理解する必要があります。あーなんか
むずかしい話が始まるのかーって思われた方!大丈夫です。有害事象は1行でわかります。(^^♪有害事象とは薬との因果関係は問わず、薬服用中に起こった好ましくない事象全てを指します。極端な話「薬服用中に交通事故にあいました。」これはその薬の有害事象になります。薬との因果関係は問わず、交通事故は好ましくない出来事ですのでこれは「有害事象」です。副作用は有害事象のうち、薬と因果関係があると考えられるものを言います。そのため先ほどの例は薬による症状で事故にあっていないのであれば、副作用ではないです。昔上司から言われ、今でも心に残っていることがあります。「副作用かどうかを的確に判断できれば、薬剤師として相当レベルが高いよ。これからしっかり臨床力をつけて副作用を判断できるようになろうね。」僕達薬剤師が「ふ・く・さ・よ・う・で・す」というのは簡単です。ですが、それが本当に副作用なのかどうかはしっかり吟味する必要があります。

 

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では、最後にアレルギー、副作用と判断されるとどうなるでしょうか。使える薬が減ってしまいます。治療の選択肢が狭くなってしまいます。そのためこの判断は慎重に行う必要があるのです。これから勉強しなければならないことも多いと感じている日々です。もしなにか副作用などの相談があれば、ここにコメントいただいてもよいですし、このブログの質問フォームにお願いします。誠意をもって真面目に考えさせていただきます。

https://blog.hatena.ne.jp/nyantyukun/nyantyukun.hatenablog.com/edit?entry=26006613767344269