節約にゃんちゅうファミリー

節約生活に励んでいるにゃんちゅうファミリーです。子育てなどの日々の悩みなどを書いています。

成果が出るチームをつくる方法

 


 

突然ですが、皆さんは会社やチームでどんな立場ですか?社長、部長、課長、主任、平社員、はたまた個人事業主、学生。どんな立場であれ、大なり小なりチームに属していると思います。あなたの属しているチームはどんなチームでしょうか。喧嘩が絶えないチーム、仲良しこよしで言いたいことが言えないチーム、古いしきたりを大切にしリーダーが育たないチーム、メンバーの定着が悪いチーム、まとまりがなく突出した特定の個人だけで成り立っているチーム。。。色々あると思います。ちなみに僕が属した最高のチームは抜群のリーダーシップを発揮する上司がトップダウンで決め、時期リーダーの育成、絶えず議論や喧嘩がありました。僕が属した最悪のリーダーはメンバーに対して向き合うことをせず、リーダーシップを社外の人に任せ、メンバーも意見を言わないようなチームでした。
この本では「チーム作り方」が学べます。リーダーになるためには、いいチームとはどんなものなのか、会社でどんなふるまいをしていくか勉強になりました。
どんな人が読んでも学びがある内容です。

 

<文章構成 成果が出るチームをつくる方法>

本書の冒頭に「本書の読み方」の記載があります。初めから通して読むこともできるし、必要な章から読むこともできます。僕は面白そうな章から読んでいきました。各章で完結しているため、最初から読んでいなくても違和感はありません。
挿絵はありませんが、表や図などの補足資料が沢山あります。文字だけでは伝わりにくい所は補足資料でより理解が深まります。補足資料がまとまっているので文章をサクサク読み進めていくことが出来ます。

 

<目次 成果が出るチームをつくる方法>

CHAPTER 01 変わらない中小企業の悩み
01 備えたいけど、憂いばかり……経営者の悩み
02 経営者の夢は幻?
03 若手の早期離職、3割だと思い込んでませんか? ほか

CHAPTER 02 チーム型組織で落ちこぼれ社員がいなくなる? 〜チームをつくる準備〜
01 チームが注目を浴びている背景
02 結果を出せるチームづくりのための3要素
その1 目的と目標
03 結果を出せるチームづくりのための3要素
その2 自社の強みを活かす職務設計 ほか

CHAPTER 03 強いチームづくりのステップ
01 チームづくりのステップ
02 ステップ1 チームをつくる
03 ステップ2 環境とメンバーを理解する
04 ステップ3 主体的に動き始める ほか

CHAPTER 04 チームを引っ張るリーダーの育て方
01 だからリーダーが育たない、その理由は?
02 新しい時代のリーダーとは
03 新しいリーダーを育てるために ほか

CHAPTER 05 リーダーを支えチームを動かすメンバーの育て方 〜フォロワーシップ
01 フォロワーシップとは
02 リーダーとフォロワーの関係
03 フォロワーシップの高め方1 リーダーを支援する力 ほか

CHAPTER 06 チームを維持するには
01 目標を達成した時にどうするべきか
02 目標達成ができなかった時にどうするべきか
03 変化を取り込み、変化をつくる

 

<概要 成果が出るチームをつくる方法>

今回は僕がとても勉強になった3-5章について内容を記載していきます。

3章では具体的にどのように強いチームを作るのか、維持するのか書かれています。メンバー集めは難しいですが、維持するのはもっと難しいです。チームの目的や理念を繰り返し伝えていく重要性が勉強できます。

4章ではリーダーの育て方です。リーダーは生まれながらにして素質があるのでしょうか。いいえ、リーダーは育てていくものです。「うちの会社はリーダーが育たない」ではありません。育てていないのです。リーダーというのは勉強してリーダーになります。新時代のリーダーとはどのような事が求められるのでしょうか。

5章ではリーダーを支えるメンバーの育て方です。チームはリーダーだけでは成り立ちません。メンバーの意見は重要です。ではメンバーはどのような意見を持てばいいのでしょうか。全員イエスマンで固めましょうか?それではいけません。メンバーは勇気をもってノーと言える人が必ず必要になります。リーダーの意見を直接理論的に批判できるメンバーが必要です。

 

 

<内容 成果が出るチームをつくる方法>

CHAPTER 03 強いチームづくりのステップ

・チームの目的は繰り返し共有します。チーム立ち上げの時はもちろんのこと、要所要所で繰り返して伝えます。チーム全員の共通した理解が大切だからです。人は一つの事を1回だけ伝えられただけではそれぞれがそれぞれの理解をしてしまいます。
・葛藤、対立の意義。前提として理想の組織というのは存在しません。人が集まる所に対立は必ず生じます。対立のない組織は一見平和そうですが、停滞に陥りやすくイノベーションは生まれません。対立は組織の向上には必須になります。

CHAPTER 04 チームを引っ張るリーダーの育て方

・リーダーは育たないのではない。「育てていない」のです。
・多様性の時代です。従来のリーダー像は捨ててください。前任のリーダーは新しいリーダーとは関係ないです。
・新時代のリーダーはチームの目的を達成した時にどうありたいかを描き共有する必要があります。必要な力としては考える力、シンプルに整理して伝える力、語彙力です。
・メンバーがバラバラの方向に歩かないために目的を繰り返し共有する必要があります。その上で「なぜ目的を達成する必要があるのか」繰り返し説く必要があります。
・リーダーはメンバーの手本となります。リーダー自らが理想の働き方を実践することでメンバーは納得して働くことができます。目的を口で語ることも大切ですが、態度で示していくのもとても大切です。
・リーダーはメンバーを育てる必要があります。
・人は変化を嫌う生き物です。リーダーはそれを理解した上で、少しの変化を入れてイノベーションを起こしていく必要があります。

CHAPTER 05 リーダーを支えチームを動かすメンバーの育て方 〜フォロワーシップ

・チームはメンバーにより生き、死にもします。どんな優秀なリーダーがいたととしてもメンバーが動いてくれなければ何にもなりません。
・メンバーに必要な力は「支援力」と「批判力」です。「批判力」とはリーダーとチームが誤った方向に進むのを阻止します。状況を客観的に分析することが求められます。
・「リーダーを支援する力」とはリーダーのエネルギー補充とコミュニケーションのフォローです。リーダーの仕事に対して喜ぶことを理解することです。メンバーが一人前になることに喜びを感じるのであればそのサポート、メンバーが自主的に動けることを重視しているのであればマニュアル作成など、リーダーによって求めることが異なるので直接聞くと良いでしょう。コミュニケーションのフォローとしてはリーダーの言葉が適切に伝わっているのか他のメンバーと確認することなどがあります。
・「批判力」→「提案力」はセットで行いましょう。リーダーが動きやすいように必ず提案もセットで行います。ルール違反やチームが危険にさらさられる時は必ず必要となる力です。批判する時は「事実」のみを伝えましょう。感情は一旦置いておき、相手からのクレーム、チームの状態を伝えるようにします。どのように手当てするか提案しフォローすることを約束します。

<まとめ 成果が出るチームをつくる方法>

本書で勉強になった点はいくつもありました。チーム内での対立の必要性、リーダーの育て方、メンバーの必要性など今までなんとなく考えていたことが論理的に書かれており勉強になりました。
リーダーとしてチームを引っ張っていく時はメンバーの手本になれるように、目的の繰り返しの共有をしていこうと思いました。
メンバーとしてリーダーを支える時は適切な「支援」と「批判」を大切にしていきます。
チーム内での対立はチームが躍進するためには必要と考え向き合っていこうと思います。